豊かな自然に包まれている白糠町では、
初夏を迎えた今、さまざまな花が咲き誇っています。
たとえば岬の森 東山公園で出会ったノビネチドリ。
ラン科の多年草であるこの花は、
漢字では「延根千鳥」とあらわします。
これは、根が横に延び、
花の形が鳥の姿に似ているからだとか(諸説あり)。
湿り気のある土壌に生えるらしく、
夏は水分を含んだ霧に包まれる白糠町では、
東山公園をはじめ、身近なところで出会えます。
紫色が一般的ですが、時折白い花弁を持つ
ノビネチドリにも出会うことができます。
(こちらは和天別地区の林道で撮影)
こちらは馬主来峠のもう少し北にある
道路沿いの牧草地入口で見つけた
クローバーの群生です。
クローバーの原産はヨーロッパで、
明治時代以降、家畜の飼料用として
導入されたものが野生化した
帰化植物なんだそうです。
クローバーの根には根粒菌という菌があり、
空気中のチッソを吸って成長し、
土の中にチッソ養分を供給してくれます。
チッソ養分は植物にとって欠かせない
非常に重要な栄養素。
こうした性質から、地球を豊かにする植物として
緑化資材にも用いられているそうです。
花の蜜を集めているのは
在来種のマルハナバチ。
マルハナバチは密を集める際に花粉を運んで
野の草花や農作物を受粉させる
“送粉者(ポリネーター)”という、
重要な役割を担っています。
とても穏やかな性質で、積極的に人を刺すことは
ほぼ無いと言われている、
とっても優しい蜂なんだそうです。
でも、これらポリネーターは
世界的に減少傾向にあり、
その原因は、農薬使用や森林開発など
人間にあるといいます。
この小さなマルハナバチを通じて、
自然との関係や地球環境について、
1人でも多くの方の
考えるきっかけになるといいな、と感じました。
こちらは和天別地区から茶路川筋に抜ける
のどかな道路沿いでみつけたせり科のシャク、
別名をヤマニンジンといいます。
地元ではシャクの若葉をてんぷらにして食べる方もいるとか。
「ほんのりセリっぽい香りがして美味しいよ」
と、ご近所さん。
こちらも上記の道路沿いで見つけました。
森の入り口でよく見かける
この蔓状の植物は、マタタビ属のサルナシの木。
キウィフルーツの小さい版みたいな実をつけ、
果実酒や砂糖漬けにして食用できるとか。
サルや熊など、野生動物の
ごちそうとしても有名なんだそうです。
場所は戻って東山公園。
これは…なんでしょうね。。。
ご存じの方にぜひ教えていただきたいです。。。
Comments