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執筆者の写真shiranuka_fan

地域おこし協力隊員 研修風景①~宮木農園さんにて~


晩夏を迎えた白糠町ですが、

先週から晴天が続き、今週、山の方は

30度近くまで気温が上がっています。



そんななか、2020年4月に着任した

白糠町地域おこし協力隊員(農業部門)

西村さんの農業研修の様子を取材すべく、

上庶路にある宮木農園さんを訪れました。



左からご主人、西村さん、奥様、お嬢さん


宮木農園さんでは、年間約30種の

野菜を育てています。


この日はネギの定植と、

キャベツの借り入れなどの様子を

お手伝いさせていただきながら

取材してきました!



こちら、宮木農園さんのご主人です。

白糠でもう60年近く農家を営んでいます。


地域おこし協力隊員の農業研修だけではなく、

町内外の各種団体の農業体験・食育体験なども

受け入れ、白糠町の農業の発展に

多大な貢献をしている農家さんです。



それでは、まずはネギの定植です。

作業のやり方を教えてくれた奥様。

「野菜は生き物。愛情もって育てるといいのよ」

とっても可愛い方で、私も一気にファンになりました!




育苗ポットで育てられた苗を土に植えます。

奥様が手に持っているのが育苗ポットです。

1つのポットに約120弱の苗が育っています。




手で10cmほど土を掘り、

約10cmごとの間隔で植えていきます。



数がたくさんあるので、

丁寧に植えつつも急ぎます。


写真奥の方、見えますか?

ご主人は次に植える苗の列を鍬で作ったり、

肥料を撒いて植える準備を整えています。


ん?西村さん、

「大きくなれよー」「がんばれよー」

って言いながら植えてます。


理由をうかがうと、

「ポジティブな言葉をかけながら植えると、

元気に育つっていうのが、

宮木さんの教えなんです」

と教えてくれました。


それ素敵!ということで、

私も植えながら

「大きくなれよー」と、

丸●ハムのCM的に唱えました。



奥様、一通り植えたところで

肥料を追加。

苗の育ち具合、畑の状態や天気などにより、

定植しながら量を細かく調整します。


このあたりはご主人と奥様

長年のご経験から調整しているんだとか。


西村さんは前職は電子機器の営業職。

ご実家も農家ではなかったため、

「土壌改良や肥料などの知識については、

実際に畑に出ながら身に着けていきます」とのこと。

毎日が勉強なんですね。



終わったらテントのある作業ゾーンへ。

日陰で水分補給しながら少し休憩します。







玉ねぎやナスも現在収穫中です。

玉ねぎ、大きいものでは1つで1kgもあるものも!



お次はナスの袋詰め&ラベル貼りです。



宮木農園さんでは地下からの湧き水で

野菜を栽培しています。

この湧き水、近くを流れる庶路川同様、

阿寒富士の麓の湧水に源を発しているんだそうです。


皆さんも普段から飲んでいらっしゃるとのこと。

私も飲んでみましたが

キリッと冷たくて、とても美味しく感じました。



そんなきれいな水で育った

宮木農園さんのお野菜は、

コープさっぽろ白糠店など

町内でもご購入いただけます。


コープさっぽろでは

“ご近所野菜コーナー”にあります。

※上のラベルが目印です。



こちらはお嬢さん。

この日たまたまいらしていて、

作業のお手伝いをなさっていました。


お嬢さんは猫好きとのことで、

私もなので、なんだかとっても嬉しいです☆彡



続いてキャベツの収穫です。

みんなで歩いて移動します。

しかし、ご主人のみ重機で移動。

理由、お分かりになりますか?

(のちほど判明します)



こちらがキャベツ畑です。

圧巻!


今年5月から宮木農園さんで

本格的な研修を開始した西村さん。

苗の定植→草取りなど日頃の世話→収穫まで

一連すべて手がけたのは、

こちらのキャベツが初めてなんだそうです。


手塩にかけて育てたキャベツの初収穫ということで、

うれしそうな西村さん。


刈り取りの方法を、まずは奥様がレクチャー。


外側の葉を数枚めくって、茎に包丁の葉を入れ、

角度を変えながら一周するんだそうです。



そして西村さん。

ご自身が初めから手掛けたキャベツ、

感動の収穫です!

余分な茎をカット。

初めてながら、なかなかの手際だと

ほめられていました。



ご主人、さすが!

流れるような手捌きです。


伝わりますでしょうか?

キャベツのみずみずしさ。

この水しぶき、キャベツから出ているんです。




さきほどのクエスチョン(ご主人のみ重機で移動)、

答えはこちら。


キャベツは重いので、収穫したら

重機のショベルの部分に置いたカゴ

(写真奥・水色のかご)に入れてから、

作業スペースへ一気に移動します。

ご主人はそのために、重機で移動なさった

というわけです。


さきほど休憩した作業スペースに運ばれたキャベツは、

テープを巻いて出荷用コンテナに入れていきます。



手前にぐーっとテープを引き出し、

キャベツにぐるっと1周巻いてから、

テープカッターの部分で切る、

という作業です。


一見シンプルですが、きれいに巻くのに

コツがいる模様。

まったくの初めてということで、

かなり手元があやしい西村さん。



奥様、助け船。




次第に慣れてきたようで、

徐々にスピードアップしていきます。


本日の収穫分、すべてテープを巻いて

コンテナに入れて、こちらの作業は完了しました。



宮木農園さんでは、

野菜の扱いも丁寧。


ポジティブな言葉をかけながら

苗を植えたり、

「野菜は生き物。愛情もって育てるといいのよ」

という奥様の言葉にも表れているように、

本当に愛情をもって、

野菜を育てているのが伝わってきます。


私がお邪魔したのは

14:00~16:00過ぎの2時間程度ですが、

皆さん笑いが絶えず、とっても素敵な雰囲気でした。


西村さんの笑顔が、

皆さんのお人柄や

仲の良さを物語っているようです。




西村さん、夏は収穫で

とにかく忙しいとのことですが、

それを終えたら?


「収穫期を終えたら、冬に向けて器具やハウス内など

農園の片付けを行います。


冬になったら、酪農研修も

させていただきたいと考えています」


と答えてくれました。

育ててみたい作物を聞いてみると、


「現段階での希望ですが、

トマト、アスパラ、ナス、きゅうり、

ネギ、ごぼう、ハスカップなどを

作ってみたいですね。


ゆくゆくは六次産業化にも

力を入れていきたいです。


ジャムやドレッシングなど、

展開はいろいろあると思うんですが、

白糠の作物をつかった、

白糠らしい商品を開発していけたら」


と語ってくれました。



帰りがけ、奥様から呼び止められて振り向くと、

みずみずしい野菜をたくさんいただきました!


赤いジャガイモ!!

「中はキレイな黄金色なのよ。これも食べてみて」

なんですかそれ!美味しそう!!


とうもろこし、かぼちゃ、トマト、

なす、ピーマン、じゃがいもなどなど、

さまざまなお野菜をいただきました。


宮木農園の皆様、

誠にありがとうございます!

西村さん、これからも応援しています!


ぜひまた取材させてください。

もちろんお手伝いもします(笑)

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