先日、庶路川にあるさけ中間育成施設に
うかがいました。
さけ中間育成施設とは、
卵の状態から孵化した稚魚を、
川に放流するまでの間育てる施設。
この施設では、約51万3千匹もの
鮭の稚魚が育てられています。
こちら管理を担当している中村さん。
過去に料理人をしていたご経験をお持ちで、
利き手じゃない方でも包丁が使えるという
中村さん豆知識も教えていただきました。
中村さんはとってもきれい好きで、 写真の背後にある倉庫の中も、 整然と片づけています。
(小さなゴミだって一つもないんです…!)
空になった餌袋は きちんとたたんで紐でまとめ、 よく使う道具は壁掛けにして、
動線を考えて配置するなど、頭脳派の一面もお持ちです。
(倉庫の中も撮っておけばよかった…!)
育成する水槽は3つあり、稚魚の大きさで
分かれています。
水は庶路川とオクネップ川の地下浸透水。
非常に水質が良く、
「稚魚が病気になりにくいんだよ」 と中村さん。
実際この地域では、湧き水で野菜を洗ったりするなど、 人が普通に飲めるレベルなんだとか。 とってもきれいな水なんですね!
お食事タイムは1日4回。 これから今日2回目のお食事タイムです。
上の白いロープは網をかぶせるためのもの。
「鳥が狙ってくるんだよ!カワセミとか来るよ」
むむむ。
餌を撒く道具は中村さんの手作り。 ペットボトルを絶妙なカーブで切ることにより、 槽の中にむらなく餌をまくことができるんだそうです。
フィジカルが強い・弱い、気が強い・弱いなど 稚魚にも個体差がありますが、 中村さんはどの稚魚にもむらなく餌を届け、 餌にありつけない個体を極力減らしています。
また、中村さんは稚魚の健康状態を 魚の色とフンの長さで見るそうです。 「体調悪い稚魚は色が変わるね。
あと、餌を食べたら27時間くらいで消化されるんだけど、
消化不良だとフンが長くなる」
強い(体格が良かったり気が強い)稚魚は水面の方に、
弱い(体が小さかったり気が弱い)稚魚は底の方に集まるんだとか。
底の方の個体も健康に育つよう、中村さんは 水槽の底に食べ残しやフンがたまらないよう日々注意し、 クリーンな環境を整えています。
(水槽の底もピカピカです!)
水温によって餌のくいつきが変わるとのこと。 食べ残し→水質悪化を防ぐために、 水槽の温度に合わせて、与えるえさの量を
細かく変えているんです。
中村さんの心配りや細かい手仕事があるからこそ、
稚魚が立派に育っていくんですね。
秋生まれた卵はすぐに厳しい冬を迎えますが、
中村さんは稚魚たちとともに冬を過ごし、
一緒に春を迎えます。
稚魚を放流するのはいつですか?と聞くと、
「桜が咲いて1週間くらいしたらだね」
と答えてくれました。
ここで育ち、海へ流れた稚魚は、大きくなって
4年後に庶路川に向かって戻ってきます。
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Salmon Breeding
The other day, I went to a
salmon breeding facility at the Syoro river.
About 513,000 animals are in this facility. Salmon fry is raised.
He is mr. Nakamura in charge of management.
He was a Japanese chef.
And the kitchen knife can be used even if it is not a hand.
There are three tanks that grow salmon,
and they are divided into the size of fry.
This water is the underground osmosis water
of the Shoro river and the Okuneppu River. This is very high quality,so "Fry doesn't get sick," says Nakamura.
In this area, such as washing vegetables
with spring water, This water is a level that people can drink. It's very clean!
Meal times are four times a day. It is the second meal time from now on today.
The tools for spraying food are handmade by Mr. Nakamura. By cutting the pet bottle with an exquisite curve, It seems to be able to sow food in the tank without being uneven. Mr. Nakamura's health of the fry It is said to judge by the color of the fish
and the length of the dung.
"Fry who is not feeling well changes color.
Also, they digest it for about 27 hours
when they eat food, but indigestion makes the hun longer."
Strong fry gather toward the surface of the water,
and weak fry gather toward the bottom.
To grow healthy for individuals who tend to go to the bottom,
Mr. Nakamura has given various measures
to make leftovers and huns unbearable
at the bottom of the water tank.
Because of Mr. Nakamura's worries
and fine handiwork,fry grows up splendidly.
[When do you release the carefully grown fry?]
I asked.
[After about a week when the cherry blossoms bloomed.] He answered. The fry who grew up here and flowed into the sea grew up, and four years later, They'll be back to the River Common Way.
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